予防ヘルスケア×AIテクノロジー(人工知能)に特化したヘルステックベンチャーのFiNC Technologiesは1月6日、約50億円の資金調達を実施したと発表した。創業からの資金調達額は、累計で150億円強になるという。
今回調達した資金は、ヘルスケア/フィットネス(ダイエット)アプリ「FiNC」をはじめとした各種サービスに活用しているAI(人工知能)の開発や新規事業の拡大、マーケティングの強化などに利用する。
さらに、FiNCアプリの「食事画像解析」についても大幅アップデートを実施した。食事画像解析は、AIや深層学習(ディープラーニング)を活用し、食事の画像を識別してカロリー・三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)を計算をする機能。
食事の画像をアップロードするとカロリーが表示され、目標に応じた摂取カロリーを3段階(不足・標準・過剰)で判別。三大栄養素の推奨摂取量に対しは、摂取量をグラフで表示する。
同アプリを使うと、食事の画像をアプリ内に記録するだけで、日々の摂取カロリーや不足した栄養素など変化を一覧で確認できるようになる。
今回のアップデートでは、画像解析が行える食事の種類(カテゴリー)を大幅に増加。より精度の高いカロリー計算や食事の画像解析ができるようになったという。
なお、同社では食事記録に関連する「メニュー選択」(特許第6486540号)や「食事投稿の評価」(特許第6075905号)をはじめとした食事画像認識機能において特許群を取得している。
この他にも、国内外において累計60件の特許権を取得しており、2012年の創業当初より行っているヘルスケア領域におけるAI関連特許のグローバルな知財戦略をまとめた知財サイトも公開している。
今後コンテンツを拡充し、同社の掲げるビジョンに参加する企業に対して、AIに関する特許を利用した技術やライセンスを提供することで、ヘルスケア分野に広めたいと考えているという。
さらに、格闘技クラスの「FIGHT」、体を整える「RELAX」を音楽・映像に合わせて楽しくフィットネスができる同社初の地上波テレビ番組「フィンク1分フィット」を1月6日(毎週月〜木曜 0:45〜0:50)からテレビ朝日(関東ローカル)で開始する。
なお、FiNCは同日、経営体制の変更し、代表取締役 CEOに南野充則氏が就任すると発表した。これまでCEOを務めてきた溝口勇児氏は、非常勤取締役/Founderとして支えていくという。
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