[ブックレビュー]「部下」に悩むすべての「上司」へ--「できる上司は会話が9割」

フライヤー編集部2021年04月10日 08時00分
三笠書房
内容:入社してそれなりの時間が経てば、多くの人が部下を持つことになる。この「部下」との関係性に悩む上司は少なくない。会社からのプレッシャーに耐えながらチームをまとめていかねばならない「上司」の悩み解決策を教えてくれる1冊。

 あなたが組織人なら、本書を読みながら何度も「あるある!」と激しく頷くこと請け合いだ。入社してそれなりの時間が経てば、多くの人が部下を持つことになる。この「部下」との関係性に悩む上司は少なくない。自分で考えない、すぐに問題を丸投げしてくる、目標達成に非協力的、裏で自分の陰口を言っている(ようだ)、自分だけが頑張っている気がする……。部下の性格や能力は千差万別で、中には自分より社歴の長い人や、年上の人もいるかもしれない。会社からのプレッシャーに耐えながらチームをまとめていかねばならない「上司」の悩みは、海のごとく深い。

 本書では、コーチングのプロが説く「部下の能力の引き出し方」が、ケース別で紹介されている。「会話」に焦点が当てられ、上司がどんな関わり方をすれば部下をうまく育てられるかが、わかりやすく解説されている。人材の多様化が進む今、上司には部下一人ひとりに合わせた対応が求められる。それぞれの職務能力や思考、業務の違いを考慮しながら「個別化された会話」を進めることで、部下はチームの戦力へと育っていくという。

 本書のテーマは「会話」であるが、「黙っている」や「ただ聞く」という、あえて話さないスキルも登場する。上司の「指導力」は、アグレッシブに指示したり相手を説得したりするだけではない。部下に寄り添い、その成長を「待つ」姿勢も、リーダーシップの一つの形であることを本書は教えてくれる。「部下」に悩むすべての「上司」必読の1冊である。

今回ご紹介した「できる上司は会話が9割」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。

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