現代を生きるビジネスパーソンにとって、「考える時間」はとても重要だ。上司に言われた「作業」だけをやればよい時代はとうに過ぎ、自分で考えて行動できる社員が求められる時代である。新たなアイデアを生み出すよう求められることも多い。しかし、実際には会議や作業に追われ、考える時間さえとれない人は多いのではないだろうか。本書「ロジカルメモ」は、そうしたビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい本だ。
ロジカルメモは、大きめのノートを使って実際に文字を書く。それだけ聞くと「文字を書くメモ」は非効率で古臭いやり方だと思うかもしれないが、そうではない。ロジカルメモは単にメモをとるだけではないのだ。たとえば、まずノートの左ページに「会議の内容」をシンプルに書く。そしてノートの右ページに、自分の言葉で言い換えて文章化する。さらに、その中で最も大事だと感じたことを「ふせん」に書き出す。このふせんの内容が、今後考えるべきこと、つまり「思考のコンパス」となる。これを作ることで、重要事項と優先順位が明確化される。
本書では、アイデアを生み出すための10のメモ術、仮説を作る3つのメモ法、結果を出すためのマインドセット、未来を変えるためのメモのやり方など、著者のノウハウや考え方が盛りだくさんに入っている。仕事やコミュニケーションに忙殺されている人、アイデアを生み出せなくて困っている人、考えをまとめる方法を知りたい人、自己肯定感を得たい人などは、本書から大きなヒントを得られるだろう。
今回ご紹介した「ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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