どんな会社にも、常に成績がトップクラスの「デキる社員」が存在する。彼らは、どんな状況であっても淡々と業務をこなし、成果を上げる。上司や同僚からの信頼も抜群だ。「自分もそんな存在になりたい」と切望するビジネスパーソンも多いだろう。
本書を読めば、そんな「デキる社員」の秘密を知ることができる。著者は、クライアント企業25社の協力のもと、5%のデキる社員と95%の一般社員、合計約1万8000人の働き方をリサーチし、収集したデータをAIと専門家で分析した。その結果からあぶり出された、「5%社員」と「95%社員」の違いをまとめたのが本書だ。
「95%社員」は「仕事を片付けること」や「作業完了」に安心感や満足感を抱く。一方、「5%社員」は、成果に対して満足感を得る。課題に直面したとき、「95%社員」は急いで解決を図るが、「5%社員」は課題の真因を探る。完璧な準備をするのではなく、ある程度準備ができた段階でスタートし、進めながら修正する。成功しても失敗しても内省し、自身を振り返る――。
その行動や考えはシンプルで、自身を厳しく律するというより、自分の目的をいかに合理的に達成するかを考え抜いたものだと感じた。読み進めながら、自分ができていること、できていないことを一つひとつチェックし、自分の働き方を内省することができるだろう。働き方や評価されるポイントが変わる中、ヒントがほしい方は必読の1冊だ。
今回ご紹介した「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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