発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZは3月24日、ENEOSホールディングスと資本業務提携を締結したと発表した。
同提携により、両社はカーボンクレジット化に向けた共同研究や、ENEOSのアセット活用検討などの分野で協業し、低炭素・循環型社会の実現を目指すという。
ENEOSでは、2040年に自社が排出するCO2のカーボンニュートラル(排出と吸収が同量であるという概念)の実現を掲げており、CO2排出量削減に資する事業の創出に向けスタートアップなどとの協業を推進している。
それらの協業によるCO2削減量を今般協業する価値取引事業においてクレジット化し、それをENEOSが買い取り自社のCO2排出削減量として適用するという、ENEOS環境価値エコシステムの構築を目指している。
同社が開発・製造するミラクルミートは、従来の食肉や搾油後の大豆かす(脱脂大豆)由来の植物肉と比較し、製造工程におけるCO2排出量が極めて少ないという特徴がある。また、肉としての完成度が高いことから、余分な添加剤やマスキング(臭み消し)工程が不要となるなど、環境負荷が小さい次世代の植物肉となっている。
同社では、ミラクルミートの普及を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指している。
そこで同社は、ENEOSとともにミラクルミートの普及によるCO2削減量の見える化(カーボンクレジット化)の実証に向けた共同研究を実施する。
さらには、フードテック業界では初めて、ENEOSの環境価値取引プラットフォームに参加。低炭素・循環型社会の実現に向けた取組みを通じ、長期的な企業価値向上につなげていきたいとしている。
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