Googleは米国時間3月16日、スマートディスプレイ「Nest Hub」の第2世代を発表し、米国などで予約受け付けを開始した。目玉となる新機能は、枕元近くのテーブルなどからユーザーの睡眠状態を感知する「Sleep Sensing」だ。ただし、この新しいNest Hubはカメラを搭載していない。代わりに小型レーダーを使って、夜間にユーザーをモニターするという。
新しいNest Hubは、ウェアラブル機器やスマートベッドを追加することなく睡眠を追跡する手段を提供する。オプトインで有効になるSleep Sensingは、Google製スマートフォン「Pixel 4」に搭載されたジェスチャー読み取り技術「Motion Sense」を応用したもので、ディスプレイに最も近い人の動きと呼吸から睡眠状態を分析する。さらに、内蔵されたマイク、光センサー、温度センサーを使って、咳やいびき、室温や明るさの変化も検知できる。
そうした睡眠状態のデータをまとめたサマリーは、デバイス本体に表示されるほか、「Android」や「iOS」の「Google Fit」アプリと連携させて閲覧できる。Nest Hubは、観察した内容に基づいて睡眠を改善する方法も提案する。Googleはそうした睡眠に関する助言や情報を提供するために米国睡眠医学会と提携している。
Sleep Sensingは、新しいNest Hubで2022年まではプレビュー版として無料で利用できる。Googleはこの機能の将来的な課金方法について言及しなかったが、同社が買収したFitbitの睡眠追跡機能と統合する方法を模索していることを明らかにした。
第2世代Nest Hubの米国での価格は99.99ドル(約1万900円)だ。予約受け付けは16日から、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリアの「Google Store」に加え、他の小売業者でも始まっている。店頭やオンラインでの販売は3月30日に始まる見込みだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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