パナソニック ライフソリューションズ社は3月4日、ニューノーマル時代を見据えたオフィスづくりができる照明器具などを発表した。取り付けが簡単な配線ダクトのほか、室内に木漏れ日などを演出できるダウンライト型プロジェクター、ワイヤレススピーカーなどをそろえ、Well-Being(心と身体の健康)な空間価値の提供を目指す。電材卸事業者や電気工事店向けに4月1日以降、順次販売を開始する。
発表したのは、ペンダントやスポットライトなど配線ダクトタイプの照明器具と、ダウンライト型プロジェクター「バイオシャドー」、ワイヤレススピーカー、「イージーアップ配線ダクト」など。これに、発売済みの殺菌灯「ジョキーン」などを組み合わせることで、新しいオフィスのあかりと空間を提供する。
配線ダクトタイプ 照明器具は、全般照明、ペンダント、スポットライト、小型シーリングライト、スポットライト型プロジェクターなど、「線」と「点」あかりをそろえる。コワーキングスペースにはまぶしさを抑え、休憩などができるマグネットスペースには雰囲気の出るペンダントライト、集中力が求められるソロワークスペースには周囲の明るさにメリハリをつけて没入感を生み出すなど、働き方、働く場所に応じたあかりをラインアップすることで、オフィス環境のアップデートを促す。
イージーアップ配線ダクトと組み合わせれば、埋込型ベースライトが設置されている天井を簡単に配線ダクトに改装が可能。既設の開口と配線、天井はそのままで、省施工かつ短工期のオフィスリニューアルができる。
あわせて、自然を取り入れたオフィス環境の構築も提案する。6月1日に発売するバイオシャドーは、ダウンライトのように天井におさまる埋込型のプロジェクター。木漏れ日、水面、滝、海中、流れ雲、オーロラ、波紋と自然をモチーフにした映像と音のあらかじめインストールされたコンテンツを空間に映し出す。
これは、「人間には、自然とつながりたい本能的欲求がある」というバイオフィリアという考え方をベースに開発したもの。開放感が得られるほか、気分転換やリラックスしやすい空間を構築できる。コンテンツには鳥のさえずりなどの映像に関連する音も入っており、ワイヤレススピーカーと組み合わせると、よりリラックス感が得られる。
パナソニックでは、こうした照明器具などに加え、殺菌線遮光方式の殺菌灯ジョキーンの組み合わせも提案。これは、室内の空気をファンで器具内部に取り込み、殺菌灯を照射し循環させ、クリーンな清浄空間を実現できるというもの。天井から空質改善も試みる。
パナソニック ライフソリューションズ社ライティング事業部ライフスタイルライティングBU BU長の山中直氏は「オフィスへの出社率が低下する中、オフィスのあり方を見直したい、スペースの用途変更をしたいという声が出ている。今回発表した照明器具などは部分改修を簡単に実現できる商品。オフィスの空間価値をアップデートし続けるお手伝いをしていきたい」とコメントした。
パナソニックではオフィス照明商品で、2023年度に50億円、2025年度に100億円規模を目指す。
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