「Pokemon Go」を「HoloLens」で遊ぶデモを公開--NianticのハンケCEO、展望を語る - (page 2)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年03月05日 07時30分

 Hanke氏によると、ユーザーがどう相互作用するかについてのキーコンセプトを導き出すことが目標だという。「誰かがほかの場所から現れたら、何が起こるのか。彼らには何が見えるのか。自分は何を共有するのか。これは、消費者が屋外で使用するのにより適した、未来のハードウェアを実験するためのツールという側面が大きい」(同氏)

NianticのHanke氏(写真左)と、アバターで登場したMicrosoftのKipman氏
NianticのHanke氏(写真左)と、アバターで登場したMicrosoftのKipman氏
提供:Niantic

 ARスマートメガネは、テクノロジー業界のあちこちで開発されているようだ。FacebookやQualcommだけでなく、Appleやサムスン、Googleも(もしかすると、Microsoftも今後)ARスマートメガネを開発する可能性がある。しかし、ARメガネの社会的な動向はまだ判明していない。プライバシーの問題は打開できていない。ゲームやその他の分野で、そうした懸念を解消する必要がある。

 現実とテレプレゼンスの融合というMicrosoftのビジョンは、ARからVR、さらにはフラットスクリーンのスマートフォンやPCにまでわたっているが、NianticはHoloLensでのみゲームプレイを試している。「われわれがフォーカスしたのはHoloLensでのPtoPだ」とHanke氏。「全員が同じことを前提とするのに加えて、操作なども同じであるため、概念的な観点から見ると、その方が簡単だ。理論的には、スマートフォンとAR、場合によってはVRにも広がる世界も考えられるが、われわれはまだその重大な決定を下すまでには至っていない」(同氏)

 Hanke氏はホログラムの友達と遊ぶというアイデアについて、自然なものだと考えている。ある意味では、私たちは音声を通して、バーチャルな仲間といつも一緒にいるからだ。「まわりでは、誰もがスマートフォンで話したり、ポッドキャストを聴いたりしている。屋外にいる間に仲間と一緒に時間を過ごすというこのアイデアは、ごく自然なことだ。それを次の次元に押し上げて、屋外でホログラムの仲間と一緒に過ごせるようにする。ある意味で、それは斬新でSF的だが、私たちはほかの方法で、すでに似たようなことをやっている」(同氏)

 イマーシブシアターを手がける劇団のPunchdrunkとNianticの提携は、劇場を使ったよりソーシャルな体験も検討されている可能性があることを示している。

 Hanke氏は、「そうしたライブエンターテインメントの分野を飛躍的に発展させて、複合現実の世界と融合させ、人が物理的に登場してパフォーマンスを見せられるようにすることを考えている。例えば、実際のショーをユーザーの家にマッピングして、ホログラムの演者による実際のパフォーマンスを家で体験するといったことも可能かもしれない」と述べた。「皆、それを実現しようとすることに高い関心を示している。私もそれはすごく楽しみな試みだと思う。このところ、テクノロジーの世界は少し停滞しているが、これは全く新しいおもちゃのセットのようだ。特に人と、人が同じ空間で同じ体験をするということが関わっている場合は、面白さが飛躍的に増す」(同氏)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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