日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)J2に所属する「SC相模原」を運営するスポーツクラブ相模原と、ディー・エヌ・エー(DeNA)は2月25日、DeNAがスポーツクラブ相模原へ経営参画することを発表した。
SC相模原は、Jリーガーとして活躍した望月重良氏(現スポーツクラブ相模原 代表取締役会長)が、2008年に神奈川県社会人リーグ3部のクラブとして創設し、以降6年でJ3リーグへ昇格。2020年シーズンにはJ2リーグへの昇格を決め、2021年からはJ2の舞台で戦うプロサッカークラブ。
DeNAは、2021年4月にスポーツクラブ相模原の株式19%の取得するとともに、トップスポンサーとしての協賛も開始予定としている。
同日に開かれた記者会見で望月氏は、DeNAによる経営参画の経緯について、2020年の夏にDeNA側と話をする機会があったことがきっかけと振り返る。SC相模原としてさらに上の目標を目指すなか、クラブの経営基盤や組織力、ブランディング向上など、より一層の成長促進が必要としたうえで「クラブの成長と発展を加速させてくれる魅力的なパートナーであると確信した」とし、今回の資本提携が中長期のビジョンを描く意味でも大きな提携と語った。
DeNAは、2011年12月のプロ野球参入を皮切りに、スポーツ事業の取り組みを拡大。「横浜DeNAベイスターズ」やバスケットボールの「川崎ブレイブサンダース」といったプロスポーツチームも運営している。同社執行役員 スポーツ事業本部長の對馬誠英氏は「これまで野球やバスケットで培ったノウハウを、競技や地域をまたいで共有し合いながら、スポーツを基点とした、神奈川県全体の盛り上がりに貢献できれば」とコメント。
あわせて、同スポーツ事業本部 戦略部長の西谷義久氏は、これまでDeNAとしてプロスポーツの運営も行っているなか、競技人口や市場規模など世界的に影響力の大きいサッカーについて、以前から高い関心を持って参入の検討を進めていたという。SC相模原への経営参画については、同社のスポーツ事業において繋がりがある神奈川県下で取り組みたい意向があったことや、相模原駅前にスタジアム建設の検討が進められているなど、スポーツを新たな柱のひとつとした街づくりの機運が高まっていることなどを挙げ、スポーツを通じて人と街を元気にするという同社のスポーツ事業におけるビジョンにあったものとし、より一層の成長を目指すSC相模原の未来に貢献する考えに至ったと説明した。
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