アップル、自動運転車に手のジェスチャーで車線変更や駐車を指示する技術--特許を取得

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 完全な自動運転の技術が実用化されれば、運転免許を取得したことのない人でも自動車に乗って目的地へ移動できる。この場合、運転は自動車任せにできるものの、何らかの理由で人間が自動運転車の動きを選びたくなることもあるだろう。そんなとき、現在の自動車についているハンドルなどの運転装置は、運転のできない人には適さない操作手段だ。

 これに対しAppleは、自動運転車への指示を手のジェスチャーで実行するための技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月9日に「GESTURE BASED CONTROL OF AUTONOMOUS VEHICLES」(特許番号「US 10,913,463 B2」)として登録された。出願日は2017年9月19日、公開日は2018年3月22日(公開特許番号「US 2018/0079427 A1」)。

登録されたAppleの特許(出典:USPTO)
登録されたAppleの特許(出典:USPTO)

 この特許は、自動車の乗員が走行関係の動作を選ぶにあたり、手のジェスチャーで指示する技術を説明したもの。たとえば、現在の車線を直進するか、右または左の車線へ移るかといった走行動作を、乗員が手を動かすことで選択し、自動車が選択にしたがって走る、といったことが可能になる。ちなみに、クレーム(請求項)では特許の適用対象を単に「vehicle(自動車)」としており、自動運転車に限っていない。特許の説明部分で、自動運転車また限定的な自動運転が可能な自動車、としている。

走行動作の選択肢からジェスチャーで選ぶ(出典:USPTO)
走行動作の選択肢からジェスチャーで選ぶ(出典:USPTO)
車線変更をジェスチャーで指示する例(出典:USPTO)
車線変更をジェスチャーで指示する例(出典:USPTO)

 走行動作の選択肢は、自動車のダッシュボードに組み込まれたディスプレイのほか、フロントガラスに投影するようなヘッドアップディスプレイ(HUD)、空間に映像を結像させる空中ディスプレイ、スマートウォッチなど乗員が身に着けるウェアラブルデバイス、スマートフォンなどのデバイス、といったものが考えられる。ジェスチャー認識処理を起動する手段は、音声コマンド、視線入力、体の動きなどが利用できる。

 また、選ぶ動作としては、他車を追い越す、速度を上げる、速度を下げる、駐車する、入る駐車場を選ぶ、目的地を変更するなど、さまざまなものが設定可能だ。

駐車場も選べる(出典:USPTO)
駐車場も選べる(出典:USPTO)

 なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。

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