日本でも話題沸騰の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」をご存じだろうか。何が起きるかわからないライブ感がユーザーを熱狂させ、多くのユーザーを睡眠不足に陥らせている。音声チャットの魅力に皆が気づくなか、筆者は新たな音声チャットサービスを体験する機会を得た。Twitterの音声チャットルーム「Spaces(スペース)」だ。
Twitterは2020年夏より音声ツイートのテストをしており、12月にSpacesのベータテストを開始した。音声による会話がストーリーの伝達や感情の共有に対して効果的であることを学んだため、音声で会話できるSpacesのベータテストを開始したという。現在は不特定多数の限定された人々にだけ提供されている。
Spacesの基本機能は、音声チャット、リアクション絵文字、ツイートの共有だ。音声の自動文字起こし機能(字幕機能)もテストされているが、現在は英語のみ。対応OSはiOSだ。
Spacesを作成するには、ツイートボタンを長押し、もしくはフリート作成画面から作成する。Spacesを作成した人は「ホスト」となり、ホストはDMやツイート、他の場所でリンクを共有することでユーザーに参加を促すことができる。ホストはリスナーに発言を促したり、「発言できる参加者」にしたりすることができる。
Spacesは「全員」「フォローしているアカウント」「発言者として招待したアカウントのみ」という3つの公開範囲で作ることができる。「全員」に設定したSpacesであっても、フリートと同じ箇所にSpacesが表示される形式であるため、ホストと発言者をフォローしているユーザーが気づいて入室することとなる。また、ツイートのシェアなどで知ったユーザーが入ることも可能だ。
それでは、実際に試した様子をレポートしよう。
筆者がTwitterを眺めていたところ、ベータテストに参加しているユーザーから突然Spacesへの参加を促された。それが下の画面だ。参加者は、「リスナー」か「発言できる参加者」のどちらかを選択して参加できる。動揺しているうちに、DMでも招待を受けた。最初はリスナーで参加したが、マイクへのアクセスを許可して「発言できる参加者」になった。
音声は非常に快適で、スムーズに会話できる。ホストが部屋で流している音楽も心地よく聞こえた。発言に対してリアクションしたいときは、絵文字アイコンをタップすると、スタンプを選択できる。スタンプはユーザーのアイコンの上に表示される。誰がどのスタンプを押したのかがわかる仕組みになっている。
ホストだけでなく、発言者もメニューから他のユーザーを「DMで招待」「ツイートで共有」「リンクをコピー」できる。発言をやめたいときは、「発言をやめる」ボタンを押すことで自身でリスナーに戻ることができ、右上の「退出」ボタンを押すとスペースから抜けられる。「字幕を表示」をオンにすると、会話の内容が表示されるそうだが、現在は英語のみ対応しているという。
なお、参加メンバーのアイコンをタップすると、そのユーザーのプロフィールと、フォローするボタン、ブロックまたは報告の項目が下から現れる。ただし、この画面上ではその相手のフォロワー数などは表示されなかった。
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