Googleの親会社Alphabetは米国時間2月2日、2020年第4四半期(10~12月期)の決算を発表し、クラウド部門に関する新たな業績の情報を明らかにした。大規模な検索、広告業務以外にさらなる事業拡大を図っている。
Google Cloud部門は、第4四半期に堅調な伸びを見せたものの、依然として赤字のままだ。売上高は、前年同期の26億1000万ドルから38億3000万ドルに増加した。営業損失は12億4000万ドルだった。通期の営業損失は56億ドルとなった。
Googleを含むAlphabetの事業全体は成長している。第4四半期の売上高は568億9000万ドルで、アナリスト予想の531億2000万ドルを上回った。1株あたりの利益は22.30ドルで、金融情報サービス企業のRefinitivによると15.90ドルという予想を上回っている。
AlphabetとGoogleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は、「2020年は他に類を見ないような1年だった」とし、「また2020年には、クラウドへの移行とオンラインテレビの導入が加速した。全ての企業や消費者に深い意味を持つ」と述べた。
Googleは、Eコマース大手のAmazon傘下で巨額の利益をあげているクラウド部門Amazon Web Services(AWS)を追っている。Googleは2016年にクラウド部門を改編した。それ以降、Googleはクラウド事業を重視してきた。コロナ禍で多くの大手企業がデジタルサービスの提供を強化しており、Googleがクラウド事業を推進する動きは一層顕著になっているかもしれない。
Googleのクラウド事業は成長しているが、競合各社に追いつくにはまだ多くの課題がある。調査会社Canalysの推計によると、2020年10月の時点でAWSはクラウド市場で32%のシェアを占めており、Microsoftの「Azure」サービスが19%で続いた。Google Cloudは7%で3位だった。
クラウド事業のほか、Googleは「YouTube」の成功についてもアピールした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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