2020年も、Appleの定点観測に、テクノロジー業界、モバイル、コンピューティングなどについて追いかけてきた。2020年に登場したアップル製品について振り返り返りながら、選びどころなどをまとめ、これまでにMac編、Apple Watch編、iPad編、をお届けした。続いてiPhone編をお届けする。
2020年は4月にiPhone SE、10月から11月にかけてiPhone 12シリーズを2回に分けてリリースした。そして2021年1月現在、これらの新登場のモデルを含め、以下のラインアップがそろっている。モデル名とディスプレイ・プロセッサ・価格を付記した。なお、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは128GBから、それ以外のモデルは64GBからとなっている。
2020年モデルとなるiPhone 12シリーズは、久しぶりの完全なデザイン刷新となった。確かに2017年のiPhone X・iPhone 8シリーズで大幅なデザイン変更が加えられていた。しかし意匠という面で見ると、2014年のiPhone 6から続く、丸みを帯びた側面のデザインから「久しぶり」の全面改定となった。
新しいデザインは厚み7.4mmで統一。iPhone 4やiPhone 5の時代のように、側面はアルミもしくはステンレスのフレームが垂直に立ち上がっており、前後はiPhone 4やiPhone X・8以降と同様、ガラスで構成されている。
中核モデルとなるのは6.1インチの画面サイズを持つ2機種だが、それぞれに新デザインのメリットが用意されている。
まずiPhone 11からのアップデートとなるiPhone 12は、とにかく軽量化が光る製品だ。手にしてみると、モックのように軽い。198gから162gにまで軽量化されており、薄型化、幅の縮小も相まって、同じ画面サイズのデバイスなのに握り心地は劇的に改善された。より小さなデバイスを求める日本市場においても、iPhone 12の握りやすさと、miniでは小さな画面過ぎるという点から、iPhone 12に支持が集まっている。
またiPhone 11 ProからアップデートされたiPhone 12 Proは、サイズを大きく変更せず、画面サイズを5.8インチから6.1インチへと拡大することができた。iPhone 12 Pro Maxは、226gの重さを維持しながら、画面サイズを6.5インチから6.7インチへ更に拡大させた。
まったく新しいサイズとなったのがiPhone 12 mini。5.4インチディスプレイと133gという超軽量ボディ、幅も64.2mmとiPhone SE(つまりiPhone 6以降の4.7インチモデル)より小さい。それでいて5Gやデュアルカメラなど、iPhone 12の性能をすべて詰め込んでおり、テクノロジーの進化としてみると、高性能化、大画面化の一途を辿ってきたスマートフォンの歴史に一石を投じたiPhone 12 miniが、最も魅力的な存在と言える。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス