東急リバブル、マンションエントランスが顔パスに--検温&非接触にも対応

 東急リバブルは12月18日、賃貸マンション「リバーレ」シリーズにライナフが提供する「検温機能付きAI顔認証エントランスシステム」を導入したと発表した。エントランスでの入室が簡単にできるほか、非接触により安心感を高められる。

「検温機能付きAI顔認証システム」
「検温機能付きAI顔認証システム」

 導入するのは、東急リバブルの子会社であるリバブルアセットマネジメントが保有する賃貸マンション「リバーレ浅草ウエスト」。地上15階建てで、総戸数は84戸。3分の1がファミリータイプになり、約100名の入居者がいる。2016年に竣工した。

 リバーレシリーズでは、2018年からカーテンの自動開閉や、スマートミラー、お風呂のお湯はり、追い焚きなどができるIoT機器を導入。快適な住まいの提供を目指してきた。今回の検温機能付きAI顔認証エントランスシステムもその一環として採用したもの。「ベビーカーを押していたり、荷物で両手がふさがっていたりするときに、顔認証でのエントランス開閉は大変便利。検温機能を加えたり、非接触で解錠できたりする点も、新型コロナウイルス感染拡大防止という時流に合致し、入居者の方に受け入れられると考えている」(リバブルアセットマネジメント プロジェクトマネージャーの末次俊介氏)と導入背景を話す。

 リバーレ浅草ウエストでは、カードキーや物理キーを使ってエントランスの解錠をしており、現在、顔認証システムと従来の解錠システムが並び、どちらでも使用できる環境。顔認証システムの導入については、紙の案内をポスティングして入居者に知らせたという。

 顔認証の登録は、スマートフォンを使って専用アプリ経由で可能。独自の顔認証技術により、マスクや帽子、サングラスを着用したままでも個人を特定できる。入居者の検温に加え、訪問者の検温もできることで、安心、安全を確保する。

顔は「検温機能付きAI顔認証システム」の専用アプリから登録する
顔は「検温機能付きAI顔認証システム」の専用アプリから登録する

 今後は、東京都港区に2021年4月竣工予定の「リバーレ芝公園」への導入が決まっているとのこと。スタンドを設置し、電源供給を行うだけで利用が可能。「既存物件への導入もできるため、リバーレシリーズに導入を進めていきたい」(末次氏)とする。

 導入価格は60万円~。入居者の家賃や管理費などへの上乗せはせず、利便性を向上することで、退去率の低下につなげていきたいとする。

リバブルアセットマネジメント プロジェクトマネージャーの末次俊介氏(左)とライナフ 取締役の杉村空氏
リバブルアセットマネジメント プロジェクトマネージャーの末次俊介氏(左)とライナフ 取締役の杉村空氏

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