——実際にアマゾンの広告メニューをいろいろと組み合わせて利用している広告主もいるのでしょうか。
そうですね。たとえば、世界の三大ゲームショウといわれる「東京ゲームショウ」が2020年は9月に初めてオンラインのみで開催されましたが、Amazon.co.jp内に特設会場サイトをオープンして、アマゾンアドバタイジングのさまざまなメニューを駆使した導線設計で、オーディエンスへの訴求をお手伝いさせていただきました。
イベント会期中の期間限定で、Amazon.co.jpトップページの枠を活用するなどして、瞬間風速的に視認性の高い広告を展開したほか、新作発表のライブ動画を見ながら即時購入(予約)できる商品カートを表示する特別仕様を実装するなど、ライブコマースも実現しました。
——ゲームとアマゾンはかなり相性がよいと思いますし、イベントもショッピングも親和性が高そうです。
そうなんですよ。東京ゲームショウでの成果としては、例えばAmazon.co.jpのトップページで丸1日掲載した広告からは26万クリックの特設会場サイトへの誘導、来場者数は前年のリアル開催中心の時と比べて100%以上のアップ、4日間のイベント期間でゲームファン2500万人にリーチできました。
今年のブラックフライデーもかなりの大盛況でしたし、今後はゲームのほかにも既存産業とリテールを絡めた新しい打ち手がいろいろ出てくると思います。
——フルファネルが加速してきたなか、コロナ禍でさらに新たな可能性が見えてきたわけですね。
2020年はコロナ禍でいろいろなことが変化しました。けれども消費者にとって有益なものは、生活パターンとして残るはずです。それが何かを見極めるべきですし、こうした大きな流れは、我々がこれまで描いてきたオン アマゾン、オフ アマゾンの考え方にも沿うものなので、広告主様に対してご提供していけることはもっと増やせると感じています。
——コロナ禍による変化については、どのように捉えていますか。
自宅での滞在時間はどんどん増えているので、より情報やコンテンツが消費されていると言われており、ゆえに情報の質はこれまで以上に重要です。
あとは、これまであった需要や買い場は、すべてが減ったりなくなったわけではなく、「別のところに移動しただけ」という点は、注意深く分析する必要があると考えています。たとえば、これまでオフィスの近くで買っていた缶コーヒーだって、飲まなくなったのではなく自宅や近所のカフェなど別のところで飲むようになったのです。車を買うにしても、例えばですが、購入までこれまではディーラーに7〜8回通って販売員さんと話していたのが、人により検討フェーズの大部分がオンラインに変わることが加速していくといったことですね。
——間もなく2021年ですが、展望を聞かせてください。
ニューノーマルの時代を進むにあたり、マーケターにとっても試行錯誤の1年になることが予想されます。私たちは事業者様のビジネスの支援に尽力しており、とくに、より多くのフルファネルのソリューションで、広告主の皆様がブランドストーリーを伝え、また新しい方法でお客様とつながるようサポートしていきたいと考えております。
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