アップル、App Storeでアプリのプライバシー利用を明示--開発者に申告の義務付けも

 アップルは12月15日、App Storeのプロダクトページに新たにプライバシー確認情報を追加した。「ユーザーのトラッキングに使用されるデータ」や「ユーザーに関連付けられたデータ」など、アプリがどういったプライバシー情報を取得し、データをどのように使うかを明示するもので、アップルによると「ユーザーに透明性を示し、それを踏まえてユーザーがアプリを使用するかどうかの決断を下せるようにする。プライバシー情報がどう収集されるのか、ユーザーが把握する一助にしたい」としている。

 また、今回の措置に伴い、12月8日より新規にアプリをリリースしたりアップデートしたりする場合に、プライバシー情報の申告が義務づけられた。App Store上に公開するアプリを提出するときには、新しいプライバシーの情報が必要になる。

 ただし、提出された情報が虚偽だった場合に罰則はなく「デベロッパーに連絡をし、正確になるよう是正する。これまでのポリシー違反行為と同じように対応していく」としている。

トラッキングに使用されるデータ、どういった情報が収集されるかがわかる
トラッキングに使用されるデータ、どういった情報が収集されるかがわかる

 なお、アップルは同日、macOS Big Sur 11.1、iOS 14.3、iPadOS 14.3、watchOS 7.2、tvOS14.3を公開しており、いずれもAirPods Maxへの対応などに加え、App Storeのプライバシー情報の導入が含まれている。

 今回のプライバシー情報の表示には同日公開されたOSのアップデートが必要になる。新しいプライバシー情報セクションがApp Storeページに追加され、デベロッパが報告したアプリケーションのプライバシー規約の概要が表示される。また、アップルのプライバシー情報サイトも更新されている。

iOSを14.3にしてApp Storeを起動するとこの画面が表示される
iOSを14.3にしてApp Storeを起動するとこの画面が表示される
まだ情報が提供されていないアプリはこのように表示される
まだ情報が提供されていないアプリはこのように表示される

 このほか、同日公開されたiOS 14.3とwatchOS 7.2では、Apple Watchで心肺機能の通知が利用可能になっている。

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