Appleは「App Store」にアプリを提出する企業に対し、収集するユーザーデータに関する情報をプライバシーラベルに明記することを義務付けたが、WhatsAppは米国時間12月9日、この措置が反競争的だと批判した。Axiosが報じたように、Appleの「メッセージ」は「iPhone」にプリインストールされているため、ラベル付与が義務付けられたApp Storeを経由する必要がないためだ。
「当社のチームはプライバシーラベルをAppleに提出済みだが、Appleのテンプレートは、個人情報を保護するためにアプリがどの程度対策を講じているかを明らかにするものになっていない」と、WhatsAppの広報担当者は米CNET宛ての電子メールで述べた。
「WhatsAppは、ユーザーのメッセージや正確な位置情報を見ることはできないが、それができるアプリと同じ大まかなラベルが適用されてしまう。ラベルは、ファーストパーティーとサードパーティーのアプリで一貫しているべきであり、ユーザーの個人情報を保護するためにそのアプリが講じる強力な措置を反映したものでなければならないと考える」(同担当者)
Appleは米CNET宛ての電子メールで、プライバシーに関する要件は「iOS」アプリにも適用されるとし、「iMessage」のようにApp Storeで専用の製品ページを持たないアプリについても、同じプライバシー情報が表示されることになるとした。
Appleのラベルは、6月に開催された同社の年次開発者会議Worldwide Developers Conferenceで発表された。アプリをダウンロードする前に、どのようなデータをそのアプリが要求するかをユーザーに開示することを目的としている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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