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生産者のファンをつくれ--直販アプリのポケットマルシェ、学びの場「ポケマル寺子屋」開校

飯塚 直 坂本純子 (編集部)2020年12月15日 13時28分
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 生産者と消費者をつなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営するポケットマルシェは12月14日、ネット直販をする上で必要な「ファン作り」に必要な考え方やスキルが学べる「ポケマル寺子屋」を12月23日に開校すると発表した。

 対象は、ポケットマルシェに登録している農家や漁師などの生産者。参加は、ポケットマルシェ登録生産者向けヘルプページにて公開するZoom URLから可能。

東日本大震災をきっかけに政治家から起業

ポケットマルシェ 代表取締役 CEOの高橋博之氏
ポケットマルシェ 代表取締役 CEOの高橋博之氏

 「東日本大震災がなかったら、ポケットマルシェをやっていないし、(食べ物付き情報誌の)食べる通信もやっていない」——そう話すのは、ポケットマルシェ 代表取締役CEOの高橋博之氏だ。東日本大震災を機に、政治家から起業家へと転身した。

 「自然災害は社会の弱点を突いてくると言われる。東日本大震災では過疎・高齢化した生産地の弱点を突かれた。東北の生産地がなぜ過疎・高齢化していたか。都市と地方の分断があったと思う」(高橋氏)とし、復興といっても、その状態に戻すのでは意味がないと説明。新たに都市と地方の共助の関係、個と個をつなぐことを目指し、サービスを展開していると語った。

岩手県議会議員だったが、東日本大震災をきっかけに起業家へ
岩手県議会議員だったが、東日本大震災をきっかけに起業家へ

コロナ禍の影響で生産者の販路が縮小、ネット直販のニーズが高まる

 同社によるとコロナ禍の影響で生産者の販路が縮小し、ポケットマルシェの登録生産者もコロナ禍前(2020年2月末)と比較して1.9倍の約3800名に増加。生産者によるネット直販のニーズが高まっているという。

 ポケットマルシェの出品者は、農家または漁師となっており、加工や、販売をメインとした業者は登録できないしくみ。出品、注文管理、入金確認などがスマホひとつで完結できる一方で、やはり売れるためには撮影のしかたやコミュニケーションのしかたなど、さまざまなポイントがある。

 そうした中で、生産者サポートを目的に10月から生産者20名を選抜した全5回のオンラインゼミを実施。ポケットマルシェを利用する消費者をゲストに招き「ユーザが真に求める商品とは?」をテーマにした情報交換の場を提供していた。

 今回、「ファンづくり」を追求しながらネット直販を行いたい生産者のための学びの場として、ポケマル寺子屋を立ち上げる。

 ポケマル寺子屋は、ネット直販を実施する上で重要なファンづくりに必要な考え方やスキルについて伝えるオンラインセミナーだ。同社によると、単なる教育コンテンツではなく、参加者同士がノウハウを共有し合うためのコミュニティを形成していくという。

 具体的には、(1)オープンな場で写真やコメントの投稿ができるコミュニティ機能と1対1で会話が可能なメッセージ機能の使用方法を伝える「ファンづくり“準備”講座」、(2)消費者に食材の魅力を伝えるための写真の撮影方法や商品説明文の書き方などを、カメラマンやライターがプロの視点を交えながら伝える「ファンづくり“実践”講座」、(3)消費者とどのようにコミュニケーションを取れば、より多くのファンを作り、関係性を深化させることができるのかを伝える「ファンづくり“発展”講座」——の3つの講座を実施する。加えて、消費者を交えた座談会も予定だ。

ポケマル寺子屋の実施概要
ポケマル寺子屋の実施概要

 なお、12月23日には「ユーザー視点で考える商品の作り方」(農家 五味あやさん)、1月6日には「産直アプリでの商品設計について考える」(農家 西田栄喜さん)を予定している。

2013年に食べ物付き情報誌「東北食べる通信」を創刊。いまでは全国22通信が発行されているという
2013年に食べ物付き情報誌「東北食べる通信」を創刊。いまでは全国22通信が発行されているという

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