米ブラックフライデー、オンライン売上高は過去最高の約9400億円

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高森郁哉 (ガリレオ)2020年11月30日 10時49分

 Adobeの分析ツール「Adobe Analytics」によると、米国における2020年のブラックフライデー(11月27日)のオンライン支出は過去最高の90億ドル(約9400億円)を記録したという。新型コロナウイルスの世界的流行により、消費者は混雑する店舗での買い物を避けたとみられる。

米国の紙幣
提供:Alina Bradford/CNET

 感謝祭翌日の27日、消費者がインターネットで支出した額は前年比で21.6%増加し、2019年のサイバーマンデーに次いで米国史上2番目に多いオンライン支出額となった。2020年のサイバーマンデー(11月30日)は米国史上最大のオンライン支出額が見込まれており、Adobeはおよそ110億ドル(約1兆1500億円)と予測している。

 パンデミックの影響で、2020年のブラックフライデーはやや変化が見られた。例年ならブラックフライデー前日に当たる感謝祭の夜に特売を開始するが、今回は多くの店舗がこれを取りやめ、2週間ほど前からオンラインで特売を展開していた。店内に多くの客が集まることで感染が拡大するのを防ぐためだ。

 「今年のオンラインショッピングの買い物かごには、例年のブラックフライデーで購入される新しいゲーム機、携帯電話、スマートデバイス、テレビのほか、以前まで実店舗で購入されていた食料、衣料、酒類などが追加された」と、Adobe Digital Insightsを統括するTaylor Schreiner氏は述べた。

 Adobeによると、今回のブラックフライデーのオンラインショッピングで、消費者は1分間に平均630万ドル(約6億6000万円)、1人あたり27ドル50セント(約2860円)を支出した。スマートフォンからの購入額は36億ドル(約3700億円)、前年比25%の増加で、オンライン支出額全体の40%を占めた。店内の混雑を避けるため、オンラインで商品を購入して店先受け取りを選ぶ件数は52%増加した。

 よく売れた製品は、電化製品ではAppleの「AirPods」と「Apple Watch」、Amazonの「Echo」、サムスンのテレビなどで、それ以外ではミニカー「ホットウィール」やホバーボード、レゴのセットなどだという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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