ソニーの「PlayStation 5」には、次世代ゲームの映像をこれまでにないほど美しく表現するために、強力な部品が搭載されている。しかし、強力な部品を使えば発熱量が増える傾向があるため、筆者は使用中の本体の温度を確認したいと考えた。
そこで、その筋のエキスパートであるFLIR Systemsが製造するサーマルカメラを内蔵したスマートフォン「Cat S62 Pro」をPlayStation 5に向けてみた。以前に同じスマートフォンを使って新しい「Xbox Series X」をチェックしたところ、「Gears 5」をプレイ中に49.9度前後(摂氏、以下同)まで温度が上昇した。
PlayStation 5は、ホーム画面でアイドル状態の時は19.3度で、Xbox Series Xの20.4度とほぼ同じくらいだった。新しいゲーム機とコントローラーの機能の一部を紹介するためにソニーがプリインストールしたゲーム「ASTRO's PLAYROOM」を起動すると、28.6度になった。
次に、「FINAL FANTASY VII REMAKE」を起動して40分ほどプレイした。すると今度は25.6度前後に低下した。これはおそらく、このゲームが前世代のマシン用に開発されており、ゲーム機にかかる負荷がそれほど高くないためだろう。「Bugsnax」をプレイすると31.2度に上昇したが、35.1度とピークに達したのは「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」をプレイした時だった。
これは妥当な熱量だが、Xbox Series Xで観察された49.9度よりはるかに低い。ただし、Xbox Series Xではより負荷の高いゲームをプレイしたというだけで、PlayStation 5では電力消費の大きなゲームがまだそれほど多くない。
「Cyberpunk 2077」や「バイオハザード ヴィレッジ」など人気のゲームが発売されたときに両ゲーム機の温度がどうなるかは、まだ分からない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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