イトーキは11月19日、電池や配線なしで座席の空きを確認できるシステム「akimiru(アキミル)」を11月より発売すると発表した。
同社では、ニューノーマルな働き方が広がる中で、オフィス内の共有スペースやコワーキングスペースの増加、リモートワークの推進により、働く場所を探すために時間を費やすことは大きな課題になっていると説明。そこで、わずかな動きで自己発電するセンサー「エナジーハーベスティング」を取り入れたシステムであるakimiruを開発したという。
akimiruでは「空き」「使用中」の状態を、その場に設置されたスイッチを切り替えるだけでリアルタイムに送信し、いつでもどこでもスマートフォンなどを利用して座席の状況を確認できるという。
ハーベストスイッチ(子機)から送信された切り替え情報が、ゲートウェイ(親機)を介してクラウドサーバー(毎年ライセンスの更新が必要)へと送られる仕組みを採用した。これにより、サーバーから各デバイスに情報が送信され、どこにいても最新の状況が確認可能。子機は、親機に電波が届く範囲内で、最大64台まで接続できるという。
たとえば、予約システムのない会議室や仕切りのあるスペース、ミーティングルームなど、目視しないと使用状況の把握が困難な状況であっても、同システムを導入することで、設置されたスイッチの切り替えにより、「空き」や「使用中」の状態をリアルタイムに送信できるようになる。
また、自己発電するセンサーであるエナジーハーベスティングは、スイッチングする動きで電気を発生させるため、電池や外部電力も一切不要。配線不要で取り付けも簡単なため、家具やスペースに合わせて設置できるという。
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