Microsoftによると、Appleの独自チップ「Appleシリコン」で「Rosetta 2」エミュレーターを利用して「Office」アプリを起動すると、初回のみ起動時間が長くなるという。
Appleは、Intel製プロセッサーから脱却する動きとして、独自の「M1」プロセッサーをベースとした新型Macを発表した。AppleシリコンではIntelベースで動作するアプリケーションをネイティブで実行できないことを考えると、Rosetta 2エミュレーターが不可欠だ。なお、Appleシリコンを搭載したMac(「MacBook Air」「MacBook Pro」「Mac mini」)では、「iOS」アプリも動作する。
Rosetta 2は「macOS Big Sur」のエミュレーションレイヤーで、Intelのチップセット向けにコンパイルされたアプリを実行する。Microsoft製アプリの場合、Rosetta 2はすべての機能をサポートするほか、サードパーティーのアドインにも対応する。
Microsoftはサポート文書で、Appleシリコンへの移行について概要を示し、次のように述べた。
各Officeアプリの初回起動時、OSはAppleシリコンプロセッサー向けに最適化されたコードを生成する必要があるため、より長い時間がかかる。それ以降のアプリの起動は高速になる。
機能自体に違いはない。
Microsoftによると、Appleシリコンアーキテクチャーをベースとするデバイスには「Microsoft 365」および「Office 2019」アプリの最新バージョンをインストールできるという。主要なアプリには、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」「OneDrive」がある。
Microsoftは、「Mac向けアプリを『Universal Binary』に移行する処理をすでに開始した。今後は、同じ実行ファイル内でAppleシリコンとIntel製チップセットの両方をネイティブでサポートする予定だ」という。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」