意外な買収話が持ち上がった。ソフトバンクグループがBoston Dynamicsを韓国の自動車メーカーであるヒュンダイに売却する交渉を進めていると、Bloombergが米国時間11月9日に報じた。Boston Dynamicsは、世界で有名なロボット犬「Spot」を開発したことでよく知られている。
Boston Dynamicsは1992年にマサチューセッツ工科大学(MIT)からスピンアウトして創業し、現在はソフトバンクの傘下にある。Bloombergは情報提供者の話として、買収の諸条件はまだ決まっていないが、買収額は最大10億ドル(1050億円)になる可能性があると伝えている。交渉が成立せずに終わる可能性もあるという。
ヒュンダイがBoston Dynamicsに期待するものは何だろうか。今後ヒュンダイは車両組み立てライン用のロボットを作るというのが最も現実的な解だ。ただしヒュンダイは、「四足歩行車」の実現にも関心を示してきた。ヒュンダイはCES 2019で四足歩行もできる電気自動車「Elevate」のコンセプトデザインを発表し、こうした移動手段としてのロボットの構想を初めて示した。これは、タイヤ走行が困難な不整地などを進む必要がある場合に、車が歩行に使う「脚」を出せるようにするというものだ。ヒュンダイは、こうした「究極の移動手段」が役立つ具体例として、救助隊での利用を考えている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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