韓国の自動車メーカーHyundai(現代自動車:ヒュンダイ)は、通常の自動車と同様にタイヤ走行可能でありながら、必要に応じて出す“脚”で不整地などを“歩ける”電気自動車(EV)「Elevate」のコンセプトデザインを発表した。
Elevateは、EVのタイヤを脚に変形させて、タイヤ走行モードと四足歩行モードを切り替えて移動できる。道路などではタイヤ走行で移動し、大きな段差やがれきの山を越えるなどする必要のある場合は四足歩行して移動し続けられることから、現代自動車は究極の移動手段「Ultimate Mobility Vehicle(UMV)」と呼んでいる。
車輪部分が変形すると5自由度(DOF)の脚として機能し、任意の方向へ移動可能となる。高さ5フィート(約152cm)ある段差を登り、壁をまたぎ越え、同じく5フィートある穴の上をまたいで移動でき、がれきの山を登れる。タイヤ走行モードでは、一般的な自動車並みの高速走行も可能という。
従来の車両では移動できない状況でも進んで行けるため、地震や津波、水害、噴火、山火事などによる被災地へも迅速に到着し、人命救助が実行できる。また、足の不自由な人がエントランスに階段のある施設を利用する、といった場面でも役立つ。
Elevateの紹介ビデオ(出典:現代自動車/YouTube)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス