YouTubeは米国時間11月3日、米国内のすべての投票が締め切られる数時間前に、嘘の選挙結果をライブ配信した複数の動画を削除したことを明らかにした。
嘘の選挙結果を配信した動画は、削除される前に数千人に視聴されていた。一部の動画は広告を表示していたため、制作者はそのコンテンツで収益を得られたことになる。
YouTubeは、主要な報道ネットワークによる動画を優先させようとしているが、Twitterに投稿された動画のスクリーンショットによると、嘘の選挙結果を配信した動画の中には、音楽専用チャンネルに含まれるものもある。YouTubeはこのツイートに対し、当該動画を削除したと返信した。
スクリーンショットに示された「Wicked Sounds」というチャンネルには、148万人の登録者がいる。このチャンネルの管理者にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
本件をいち早く報じたウェブサイトInsiderによると、削除された動画の少なくとも3件は収益を得たという。ユーザーがYouTubeで選挙結果を検索すると、それらの動画が表示されたとしている。
YouTubeなど大手ハイテク企業は、米大統領選関連の偽情報対策を強化しており、今回の動画削除もその一環だ。Google、Facebook、Twitterをはじめとするシリコンバレー企業は、それらのプラットフォームを利用したロシアの組織による選挙干渉があった2016年の過ちを、今度は防げることを示そうと躍起になっている。
YouTubeは3日から、選挙関連動画の下と、選挙関連の検索に対する一部の検索結果ページに特別情報パネルを表示しているが、それでも嘘の選挙結果がライブ配信された。パネルには、「選挙結果は最終的なものではない可能性がある。最新情報をGoogleで確認してほしい」と書かれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス