米小売大手Walmartは、ロボットに商品棚をスキャンさせて商品在庫や価格表示の正確さなどを継続的に管理するという、何年にもわたる取り組みを中止するという。The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間11月2日に報じた。Walmartは、オンラインで受けた注文品を人間の従業員が歩いてピックアップしても同様の結果が得られたので、通路移動ロボットを提供してきたBossa Nova Roboticsとの契約を打ち切ったとしている。記事によると、このロボットはWalmartの約500店舗に導入されていたという。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、多くの人が店舗を訪れるのを避けたことで、Walmartはネット通販の売り上げを大幅に伸ばした。9月には、食料雑貨などの商品を宅配するサブスクリプションサービス「Walmart+」を開始し、「Amazon Prime」と直接競合する姿勢を一層強めることになった。報道によると、店内を歩いてオンラインの注文品をピックアップする従業員が増えたことで、こうした従業員に商品の量や位置の確認を任せられる見込みだという。
Walmartは米CNETからのコメントの依頼に応じていないが、WSJに対し、従業員と顧客を技術で支援する方法について多くを学んだと述べた。
Walmartの広報担当者はWSJに対し、「われわれは今後も、新技術のテストと当社独自のプロセスおよびアプリへの投資を継続し、在庫の把握と追跡に最善を尽くして、できる限り迅速に商品を棚に補充するのに役立てたい」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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