YKK APは10月29日、移動もできる小屋「HACOBASE(ハコベース)」を公開した。固定タイプと車で引っ張り移動ができるタイヤタイプ(トレーラー)の2種類をそろえ、快適に生活できる小屋として提案する。
HACOBASEは、軸組とパネルでできた組み立て式のコンテナハウス。広さは約4坪で、キッチンやトイレ、シャワールーム、パウダールームなどを組み合わせられる。
コンテナハウスは冬寒く、夏暑いことが懸念されるが、高性能断熱材とトリプルガラス樹脂窓を備えた高断熱仕様のため、過ごしやすいことが特徴。二拠点生活や週末の別荘としてなど、新たな家の形として提供していく計画だ。
組み立ては工務店などプロの手で行うことを想定しており、施工期間は約3日間。基礎部分から作るとさらに10日程度が必要になると見込む。屋根形状や水回り、テラスデッキまで、多彩な使い方を実現するカスタムオプションセレクト方式で、カスタマイズも可能だ。上下水道や電気などは通常の住宅と同様に工事が必要になる。
タイヤタイプでは前方にシャワールームやパウダールームなどを配置し、重心を前に持ってくることで、移動時のバランスを考えているとのこと。住宅設備のない箱の状態でも販売する。
価格は固定タイプで480万円を想定しており、別途、施工代が必要になるとのこと。当初は宿泊施設などBtoBからスタートし、将来的には個人向けの販売を狙う。一般発売は2021年の予定。
HACOBASEは、10月29日〜11月29日の期間、二子玉川 蔦屋家電で開催されているIVING TECH 協会が主催する「LIVING TECH Conference 2020 暮らしとテクノロジー展」にて公開展示されている。
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