Donald Trump米大統領の再選を目指して選挙活動を展開しているウィスコンシン州の共和党は米国時間10月29日、ハッカーの攻撃により230万ドル(約2億4000万円)が盗まれたことを明らかにした。
ウィスコンシン州の共和党は声明で、激戦州となっている同州でTrump氏を再選させるための共和党の選挙資金がハッカーらに狙われて盗まれたと述べた。すでに投票日まで1週間を切っている。このサイバー攻撃についてはAssociated Pressが最初に報じた。
ウィスコンシン州の共和党委員長を務めるAndrew Hitt氏は声明で、「サイバー犯罪者らは高度なフィッシング攻撃を用いて、Trump大統領の再選に向けた資金を盗み出し、請求書を改ざんし、通信詐欺を働いた」として、「これらの犯罪者は今回の犯罪を実行するに当たって、選挙戦終盤における州の党運営についてある程度精通していることを示した」と述べた。
その一例として、ハッカーらはウィスコンシン州の共和党と提携する業者について把握しており、企業からの請求書を偽造して、業者ではなくハッカー側に送金されるようにしたという。これらの業者は、選挙活動のメール送信やTrump支持者の帽子製作を担当していた。
共和党は多額の選挙資金を失ったものの、Trump氏の再選を支援するため「フル稼働」で活動を続けるとHitt氏は述べた。
今回のハッキング手法は「ビジネスメール詐欺」であり、ハッカーが組織のビジネスパートナーになりすまして、代わりに支払いを請求するよくある手口だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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