Googleの親会社Alphabetは、同社の傘下で広域インターネットサービスを提供するLoonの高高度気球の1つが、成層圏を312日間かけて飛行し、成層圏連続飛行の新記録を樹立したと発表した。総飛行距離は13万5000マイル(約22万km)に及び、その間に地球をほぼ一周したという。
Loonの最高技術責任者(CTO)を務めるSalvador Candido氏が、米国時間10月28日付のブログで明らかにしたところによると、この気球は2019年5月にプエルトリコを出発し、ペルーの上空6万フィート(約18km)を10カ月間周回してから大西洋、インド洋、太平洋を渡り、メキシコのバハに到達したという。これまでの記録は、やはりLoonの気球が達成した223日だった。
AlphabetがLoonを設立した目的は、基地局がない場所や設置が難しい場所、あるいはハリケーンなどの自然災害に見舞われて既存の通信インフラが破壊された場所に、気球を使ってLTE信号を送信できる技術を開発することだ。これまでは緊急時にのみサービスを展開していたが、2020年7月にはケニアで商用サービスの提供を開始していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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