「Oculus Quest 2」は、スタンドアロン型の仮想現実(VR)ヘッドセットとして素晴らしい製品だ。といっても、欠点がないわけではない(Facebookへのログインが必要になった点も物議を醸しているが、それ以外で)。バッテリーの持続時間はそこそこ、新しいヘッドストラップは装着感がやや悪く、ヘッドセットを手軽に安全に収納するのも難しい。
こうした問題をすべて解消してくれる、高価ではあるが実に優秀なOculusアクセサリーがある。それがOculusの「Quest 2 Elite ストラップ バッテリーおよび携帯用ケース付き」だ。筆者は1週間使ってみたところだが、Oculus Quest 2の印象が変わった。かさばりはするものの、VR歴が長く、長時間ゲームをやろうと思っているユーザーにとっては、実に理想的なアクセサリーだ。129ドル(日本では税込1万7600円)という価格に値するアップグレードであり、丈夫な携帯用ケースが付属していることを考えれば十分に元が取れる。
初代の「Oculus Quest」には、かさばるが頑丈なヘッドストラップが付いていた。Oculus Quest 2ではそれが廃止され、もっと簡素(かつ、おそらく安価)な伸縮性の面ファスナー付きストラップに変わった。これを取り外して、代わりに新しいQuest 2 Eliteストラップを取り付けることができる。クッション付きなので、最高クラスのVRヘッドセットに近い装着感になる。
サイドベルトが伸び、ヘッドセット後部にあるダイヤルで締めたり緩めたりの調節ができる。着脱は楽で、ヘッドセットの重さのバランスが良くなり、眼が圧迫されにくくなる。本体のフィット感も筆者には変わって感じられ、額にかかる力が強くなって、頬と眼にかかる力は弱くなった。使用時間が長くなるときには、この方がはるかにいい。
ヘッドバンドの後部に収納されているバッテリーパックから、本体の脇にあるUSB-Cポートにケーブルを接続する。ストラップシステムの後部にはパススルーUSB-C充電ポートもある(ただし、これは充電専用。PCに接続して「Oculus Link」機能を使用するときは、バッテリーを取り外す)。バッテリーパックと、USB-C接続したOculus Quest 2本体を合わせると、本体のみの2~3時間より大幅にプレイ時間が長くなる。
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