5Gに接続すると、バッテリー消費量が増える可能性がある。そこでAppleは、「スマートデータモード」と呼ばれる巧みなソフトウェア機能を実装した。これは、データのニーズ、速度、電力のバランスをとるモードだ。多数の要因を考慮して、5Gの使用が必要かどうかを判断し、必要ない場合は4G接続に切り替わる。スマートデータは5Gの帯域を切り替えることもできる。スマートデータを無効にして、常に5G接続を使用することも可能だ。
iPhone 12とiPhone 12 Proの5Gに関しては、HD画質の「FaceTime」通話を携帯電話ネットワークで使えた点が良かった。こういった5Gならではの用途が、もっと出てきてほしいものだ。
iPhone 12で最初に目に留まったことの1つは、その「板状筐体」の美しさだ。Appleが考える高級感は、「Android」のフラッグシップスマートフォンに見られる派手さや壮観さとは異なる。本体の色合いが光の当たり具合で変わることはないようだ。スクリーンはエッジ部分を覆うように広がっているわけではなく、むしろiPhone 12とiPhone 12 Proのエッジ部分は全く湾曲していない。
iPhone 12 Proの特徴は、光沢のあるフラットエッジのステンレススチールバンドだ(iPhone 12はマットアルミニウム)。iPhone 5や「iPhone 5s」「iPhone SE」と非常によく似ているが、エッジが面取りされていない点だけが異なる。iPhone 12とiPhone 12 Proの外観は、余分なものがなく、大胆で印象的だ。iPhone 12 Proの造りと仕上げは並外れている。
目を見張るような美しさのOLEDパネルもiPhone 12の特徴だ。Appleはこれを「Super Retina XDR」ディスプレイと呼んでいる。「iPhone XR」や「iPhone 11」に搭載されていたLCDは廃止された。コントラストと解像度に加えて、角張った側面がディスプレイを前方に押し出しているように見える。背面を下にして置くと、本体のほかの部分が縁の下の力持ちとしてディスプレイを支えているかのようだ。
iPhone 12とiPhone 12 ProはIP68の耐水性と防塵性を備えており、水深6mで最大30分間耐えることができる。筆者が両モデルをテストしたとき、水をこぼしたり、小雨にさらしたり、少しだけ水に沈めたりしてみたが、何の問題もなかった。
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