ファミリーマートは10月12日、短期間での高品質な教育研修体制の実現を目的に、InstaVRが提供するVRプラットフォーム「InstaVR」を活用した、VR社員研修プログラムの実証実験を実施したと発表した。
この実験では、直営店に配属される新入社員を、VR社員研修プログラムを利用するグループと、従来の対面教育方式の社員研修プログラムを利用するグループに分け、両グループの新入社員がすべての店舗オペレーションの習得に要する教育を完了するまでの時間を比較する方法で検証したという。
また、実験のために960ものVRコンテンツを開発。遠隔配信システムを活用し、VR社員研修プログラムの進捗状況を遠隔でリアルタイムに把握できるようにした。さらに、InstaVRのシステムに含まれる多言語自動翻訳機能を活用し、全コンテンツを多言語化(日本語・英語・中国語・シンハラ語・ベトナム語・ネパール語)したという。
この実験の結果、VR利用グループでは店長の新入社員への対面教育時間が減少し、教える側の教育時間はVR利用グループの新入社員1人あたり平均で約30時間削減できたとしている。また、教わる側の教育時間も新入社員1人あたり平均で約30時間削減。VR社員研修プログラムの利用により、新入社員1人あたりの教育時間が教える側・教わる側合計で約60時間の削減につながったという。
同社では、今回の実証実験の結果をもとに、今後はVR社員研修プログラムのフランチャイズ加盟店での活用も視野に入れ、導入対象の直営店を拡大。研修プログラムのさらなる充実を図るとしている。
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