「iPhone 12」のうわさを一気におさらい--発売時期、ラインアップ、変更点は? - (page 2)

Lynn La (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年10月09日 07時30分

 第二に、AppleはQualcommのライセンス料をめぐって法廷で争うことになったため、主要な5GモデムプロバイダーであるQualcommとの提携を停止していた。両社は2019年4月に訴訟を取り下げ、複数年にわたるチップ供給でも合意した。これにより、5GモデムでAppleと提携していたIntelは最終的に5Gスマートフォンモデム事業から完全に撤退し、Appleは後にIntelのスマートフォンモデム事業の大半を約10億ドル(当時のレートで約1100億円)で買収した。AppleはQualcommと提携しているものの、始動が遅かったため、2019年に5G対応のスマートフォンを発売することはできなかった。その間、ライバルの数社は「Galaxy S10 5G」や「LG V50 ThinQ 5G」「OnePlus 7 Pro 5G」などの5G対応モデルを発売している。

 とはいえ、発売日がいつになるにせよ、Appleが5G対応のスマートフォンを発売することになったら、注目に値するだろう。iPhoneが次世代ネットワークに接続できるようになることに加えて、この傑出した機能は、Appleの裁量が及ばない部分があるからだ。5Gネットワークは通信事業者が構築しているため、その普及状況によって、ユーザーの5G体験は大きく左右される。Appleはそのリスクを冒すことになる。

デザイン:iPhone 11と同様か、大幅に変わるか

 Appleは通常、1年おきにiPhoneのデザインに目立つ変更を加えて、外観を一新し、購入を検討している人々を大いに喜ばせる。だが、Macお宝鑑定団が匿名の中国サプライヤーの話として伝えたところによると、iPhone 12は筐体デザインがiPhone 11とよく似たものになる可能性があるという。

 その一方で、AppleはiPhoneのデザインを完全に刷新して、(新型「iPad」と同様の)フラットエッジを採用するのではないか、といううわさもある。この刷新によって、Wedbush SecuritiesのアナリストであるDan Ives氏が言うところの「需要のパーフェクトストーム」が起こり、売り上げが増加して、Appleにとっては景気循環の「スーパーサイクル」が発生する可能性もあるという。

アクセサリー:EarPodsと電源アダプターは非同梱か

 これは残念なうわさの1つだが、アナリストのMing-Chi Kuo氏によると、Appleは有線のイヤホンであるEarPodsをiPhone 12に同梱しない可能性があるという。EarPodsの代わりにワイヤレスの「AirPods」を購入するよう促す狙いがあるのだろう。2012年に発売された「iPhone 5」以降、AppleはEarPodsを同梱してきたので、うわさが事実なら、注目すべき変更だ。ちなみに、AirPodsと「AirPods Pro」の現在の価格は、それぞれ159ドル(日本では1万7800円)と249ドル(同2万7800円)だ。

 9to5Macによると、Ming-Chi Kuo氏は、iPhone 12には電源アダプターも同梱されないと予想しているという。その主な理由はコストだ。電源アダプターを同梱しないことで、Appleはコストを抑えて、5GのためのコンポーネントをiPhone 12に搭載することができる。箱を小さくできるため、輸送コストも抑えられるだろう。

電源アダプター
iPhone 12には電源アダプターも同梱されないかもしれない
提供:Angela Lang/CNET

 これはAppleだけの話ではない。サムスンの「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra」にもイヤホンは付属していない。ただし、同社は希望者に対してイヤホンを無料で送付している。充電器については、両機種とも同梱されている。

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