本書は、「キーボードショートカットを覚えれば時短になる」と、ショートカットキーをこれでもかと並べてある本ではなく、キーの位置と役割を理解し、組み合わせの基本を覚えて応用が効くように設計されている、これまでにない実用的な本だ。
30年キーボードを使っている筆者だが、覚えようとして覚えきれないショートカットキーがたくさんあり、本書の冒頭に指摘されているように「やっぱり面倒くさい」とマウスに戻ったりしているうちの一人だ。本書では、「キーマップ」と呼ばれるキーボード上にキーの位置を示した図が、新しいショートカットキーの説明ごとに登場し、指の置き方や移動の感覚を一目で捉えることができて便利だ。
主に、Excelで使われるショートカットキーで練習することになるが、アウトルックやWindows全般で使われるショートカットキーももちろんある。また、いきなりキーボードだけを使って作業しようとするのではなく、順を追って手の動きや指の動きを減らし、作業時間を短縮できるように、期限を区切って目標が定められているので、挫折しにくい。ショートカットキーをこれから使えるようになりたい人だけでなく、これまでショートカットキーを使った操作に挑戦してきたものの、逆に面倒で諦めてしまった人にも新たな機会をくれる1冊だ。
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