マイクロソフト、「Fallout」開発元ベセスダの親会社ZeniMaxを約7900億円で買収へ

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年09月23日 10時18分

 Microsoftの「Xbox」チームは米国時間9月21日、エンターテインメント企業ZeniMax Mediaを現金75億ドル(約7870億円)で買収することを発表した。Xboxのゲーム開発スタジオがさらに拡充されることになる。ZeniMax Mediaは、世紀末ゲームの「Fallout」やファンタジーゲームシリーズ「The Elder Scrolls」などの開発元であるBethesda Softworksなど、業界をリードする複数のゲーム開発会社を傘下に持つ。シューティングゲームシリーズ「Doom」「Rage」「Wolfenstein」で知られるId Softwareも、同社の傘下にある。

Xboxのロゴ
提供:James Martin/CNET

 これにより、Microsoft社内のXboxゲーム開発スタジオの数は、これまでの15から23に増え、同社はゲーム業界で特に人気の高い複数のゲームシリーズを獲得することになる。Bethesdaの経営陣や体制に変更はない。

 両社は今回の買収について、数十年間にわたる既に緊密な提携関係の延長であるとした。「今日大きな勝利を得たのは、われわれのファンだ。(中略)当社のゲームは良くなることしかあり得ない」と、ZeniMaxの最高経営責任者(CEO)であるRobert Altman氏は発表の中で述べた。

 Microsoftは、次期ビデオゲーム機の大々的発表を11月に控えている。「Xbox Series X」は499ドル(日本では税別4万9980円)、「Xbox Series S」は299ドル(同3万2980円)で、いずれも前機種よりも映像が鮮明になり、ゲームプレイが高速になるとされている。ソニーが同月に発売予定の「PlayStation 5」(499ドル、同4万9980円)と、ディスクレスの「PlayStation 5 Digital Edition」(399ドル、同3万9980円)と競合することになる。

 Microsoftは、ZeniMaxの買収に先立ち、TikTok買収を断念している。TikTokは、世界のダウンロード数が20億件を超えており、米国には1億人を超えるユーザーがいる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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