コミュニケーションAIの開発を手がけるAILL(エール)は9月17日、九州経済連合会と共同で、九州地域の経済活性化を目的とした「婚機創出事業」を開始すると発表した。
同事業では、九経連加盟企業間で社外の独身社員の出逢いの場として、同社がAI・人工知能を活用した恋愛(AI)ナビゲーションアプリ「Aill」を提供する。
Aillは、福利厚生として導入した企業の独身社員のみが利用できる世界初のAI恋愛ナビゲーションアプリ。AIを活用した「紹介ナビゲーション」「会話ナビゲーション」「好感度ナビゲーション」という3つのナビゲーションを提供することで、男女のコミュニケーションのすれ違いを緩和。出会った後の関係進展をサポートする。
現在、首都圏を中心にNTTグループやみずほグループなど282社が導入しているという。
同社によると、九州における人口減少の原因は、「自然減少(未婚者増加)」と「社会減少(若者都心移住)」だという。そこで、同事業を通して、魅力的な働き口として九経連加盟企業が率先してアピールすること、加盟企業が安心・安全な出会いの場を提供することで、人口減少ひいては地域経済の後退を抑止する姿勢を示したいと考えているという。
近年では、「仕事の忙しさ」や「恋愛に能動的になれない」など、さまざまな要因を背景に、正社員でしっかりと収入を得ている未婚者や恋人がいないフリーの人が増加。さらに、テレワークなど勤務場所を選ばない働き方が拡大していることから、人と人の距離がおのずと開き、未婚者やフリーの人の増加をいっそう加速させると懸念されている。
同事業では、こうした個人の実情、そして企業・九州の課題の解決に貢献していくとしている。
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