三井不動産は9月16日、グローバル・ブレインと共同で、総額85億円のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 2号(CVC2号)」を設立したと発表した。
三井不動産は、ベンチャー共創事業部「31VENTURES(サンイチベンチャーズ)」において、本業の強化および事業領域の拡大を目的に、総額50億円の「31VENTURES Global Innovation Fund 1号(CVC1号)」を2015年に設立し、国内外のスタートアップ約40社への投資を行っている。
今回、CVC1号の後継として、運用額を85億円に増額した CVC2号を設立。CVC2号の投資先は、不動産サービス、デジタルトランスフォーメーション、スマートシティの領域を強化するスタートアップに加えて、三井不動産の既存の事業領域と異なる、新たなビジネスを生み出すスタートアップを中心に検討する。
投資の重点領域は、モビリティ(MaaS、自動運転、フリートマネージメントなど)、宇宙、食品(フードテック)、農業(アグリテック)、エンターテインメントなどを新たに加えた15領域が対象。ファンド規模は85億円に増額となったが、既存投資先への追加出資なども検討し、1社ごとの事業連携をより強く進めていく予定だ。
なお、CVC2号(85億円)の設立により、CVC1号(50億円)、および2018年設立のグロースステージのスタートアップを投資対象とする「グロースI事業」の300億円を合わせて、スタートアップ投資事業の総額は、435億円規模となった。
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