Appleは米国時間9月11日、「App Store」のガイドラインを改定し、ゲームストリーミングサービスを利用できるようにした。
Appleによると、新たなガイドラインでは、ゲームストリーミングサービスで提供されているゲームのアプリを許可するという。
こうしたサービスを手がける企業は、自社のサービスで提供するゲームアプリをそれぞれ登録申請する必要がある。申請されたアプリについて、AppleはApp Storeで提供される他の180万のプログラムと同様に審査する。つまり、サブスクリプションサービスで数百本のゲームを提供する場合でも、ゲームごとにアプリを用意しなければならない。
それらのアプリは他のすべてのアプリと同じようにレビューとレーティングも表示される。アプリを開くと、ストリーミングサービスにつながり、プレイを開始できる。
新たなガイドラインでは、「サブスクリプションでゲームAppを提供する場合、デベロッパ自身がそのAppを所有、または独占ライセンスを有するものであることが必要になります(ゲーム公開用プラットフォームの一部として提供することはできません)。提供するゲームはApp Storeから直接ダウンロードされるものとし、サブスクリプションの登録者が二重に支払いを行うことがないようにする必要があります。また、登録していないユーザーが不利になるような形で提供することはできません」とされている。
App Storeのガイドラインではこれまで、ゲームストリーミングサービスを許可していなかった。Appleは8月、ゲームストリーミングサービスで提供されている個々のゲームを審査できないことを懸念していると述べていた。今回の改定により、個々の審査が可能になる。
以前、ゲームストリーミングサービス「Project xCloud」を制限するAppleのガイドラインを批判していたMicrosoftは、Appleの姿勢に共感しないとの見解を明らかにした。
「顧客にとって悪い体験であることに変わりはない」とMicrosoftの広報担当者は述べ、「ゲーマーは映画や音楽と同じように、1つのアプリ内のキュレートされたカタログの中から直接ゲームを始めたいのだ。個々のゲームをプレイするのに、100本以上のアプリをクラウドからダウンロードさせられたくはない。当社はゲーマーをすべての中心に置くことを約束しており、素晴らしい体験を提供することはその使命の中核となる」とした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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