オープンソースのソフトウェア「WordPress」のiOS版アプリが、規則違反を理由にAppleからアップデートをブロックされていたが、課金オプションの表示を削除することで問題は解消した。
Appleは米国時間8月22日に次のようにコメントした。「WordPressアプリとの問題は解決されたというのが当社の見解だ」「開発元はアプリからサービス課金オプションの表示を削除したため、現在は無料のスタンドアロンアプリとなっており、アプリ内課金機能を提供する必要はない。当社はこの旨を開発元に通知しており、混乱を招いたことをお詫びする」
Appleによると、WordPressアプリは元々課金プランのセクションを設けていたが、アプリ内課金機能は提供しておらず、これが「App Store」の規則に違反していたという。Appleはアプリ内課金から最大30%の手数料を得ている。
開発元WordPress Foundationの創始者で開発者でもあるMatt Mullenweg氏は21日、アプリへのアップデートとバグ修正をAppleにブロックされており、再開するためにはWordPressの課金プランでアプリ内課金をサポートすることを確約しなければならないとツイートしていた。
Heads up on why @WordPressiOS updates have been absent... we were locked by App Store. To be able to ship updates and bug fixes again we had to commit to support in-app purchases for .com plans. I know why this is problematic, open to suggestions. Allow others IAP? New name?
— Matt Mullenweg (@photomatt) August 21, 2020
WordPressは、インターネット全体の約38%で利用されているオープンソースのウェブサイト構築ツールだ。Mullenweg氏は、「私はライセンスの神聖さを強く信じている(オープンソースはライセンスと著作権の上に成り立つものだ)。App Storeに登録した(そして利用を継続することにした)時点で当社はライセンスに同意したため、規則に従う」とツイートした。
Mullenweg氏は21日、米CNETに対し、30日以内にアプリ内課金のサポートを追加することに同意したため、Appleからアップデートの再開を許可される予定だと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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