AppleとEpic Gamesの法廷闘争は、週末にかけて動きを見せた。Epicが人気ゲーム「フォートナイト」のゲーム内アイテムについて、Appleの決済システムを通して最大30%の手数料を徴収されるのではなく、プレーヤーに直接課金できるようにしたいと考えたことに端を発した小競り合いが、業界全体のゲーム開発に大きな影響を与えかねない戦いへと発展している。
Appleが米国時間8月13日、フォートナイトをアプリストアから排除したことを受け、Epicは17日、裁判所に提出した訴状の中で、さらに同社のゲームエンジン「Unreal Engine」のコードをAppleが禁止すると脅したと述べた。
Apple removed Fortnite from the App Store and has informed Epic that on Friday, August 28 Apple will terminate all our developer accounts and cut Epic off from iOS and Mac development tools. We are asking the court to stop this retaliation. Details here: https://t.co/3br1EHmyd8
— Epic Games Newsroom (@EpicNewsroom) August 17, 2020
Epicは訴状で、「フォートナイトを『App Store』から削除するだけでは飽き足らず、Appleは無関係の分野でEpicの事業全体を攻撃しようとしている」と述べている。「Unreal EngineがAppleのプラットフォームをサポートできなくなれば、利用しているソフトウェア開発者は、これに代わるものを利用せざるを得ない状況に追い込まれる」
Epicは、「AppleはフォートナイトをApp Storeから削除し、14日にはEpicに対し、8月28日にわれわれのすべての開発者アカウントを停止し、EpicをiOSとMacの開発ツールから切り離すと通知してきた。この報復をやめさせるよう、裁判所に求めている」とツイートした。Epicは17日、裁判所に対し、仮差し止め命令を申し立てた。
Appleはさらなるコメントを控え、フォートナイトを削除したことを認めるとともに、Epicと協力して解決策を見つけたいとしていた声明を確認するよう求めた。Epicは、Googleに対しても同様の訴訟を起こしている。Googleも13日、同社の決済システムを回避しようとしたとして、フォートナイトを同社のアプリストアから削除した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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