Amazonのコンシューマー事業を統括するJeff Wilke氏が2021年第1四半期に退任する。後任に、ワールドワイドオペレーション担当シニアバイスプレジデントのDave Clark氏が就任する予定だ。
この人事は、米国時間8月21日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類で発表された。また、最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏と、Wilke氏が従業員に宛てたメッセージで明らかにした。
「JAW」の愛称でも知られるWilke氏は、「新しい職はない。これまでと変わらず、Amazonに満足しており、誇りを持っている」と述べた。「ではなぜ退任するのか。その時が来たからだ。Dave Clarkがワールドワイドコンシューマー部門のCEOとして組織を統率する時だ」とし、「私が20年以上にわたって二の次にしてきた個人的な関心を追求する時間をとる時だ」と述べた。
Wilke氏は、Amazonが創業5年目だった1999年、オペレーションの幹部として入社した。同氏は、オペレーションとコンシューマー事業の幹部として頭角を現し、2016年にワールドワイドコンシューマー部門のCEOとなった。
Clark氏も1999年にAmazonに入社している。2013年1月にオペレーション部門の責任者に就任し、現在同社のグローバルサプライチェーン、デリバリー、顧客サービス、店舗、マーケティング、「Prime」を統括している。
Wilke氏は、AmazonでCEOの役職に就く3人のうちの1人だ。Wilke氏のほか、残る2人はAmazon Web Services(AWS)部門のCEO、Andy Jassy氏とAmazonのCEOであるBezos氏だ。Jassy氏とWilke氏は2016年にCEOに指名され、Bezos氏の後継者候補となった。現在56歳のBezos氏が退任する予定は当面なさそうだ。
ワールドワイドコンシューマー部門は、Amazonで最大規模の事業だ。Eコマース用の倉庫と配送ネットワークが世界中に配備されている。
Bezos氏は従業員宛てのメッセージで、「Jeff(Wilke氏)が残した功績と影響は、退任後も長く生き続けるだろう。彼がいなければ、Amazonはこれほどの知名度を得られることはなかったであろうという人物の1人だ」と述べた。
Bezos氏はさらに、「Sチーム」として知られる最高幹部チームに、新たに3人が加わると発表した。Amazonのフルフィルメントセンターの運営を担当するAlicia Boler Davis氏、デリバリーサービスの幹部John Felton氏、Eコマースサービス幹部Dave Treadwell氏だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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