ウォール街の投資家らによってAppleの時価総額が1兆ドル(約106兆円)にまで押し上げられ、同社が世界で最も時価総額の高いハイテク企業になったのは、わずか2年前のことだ。そして今、新型コロナウイルスのパンデミックに直面しているにもかかわらず、Appleの時価総額はその2倍になった。
米国時間8月19日(太平洋時間)の午前7時53分頃、Appleの株価が1株あたり467.55ドルに達した。この株価に430万株弱という発行済み株式数を乗じると、Appleの時価総額はおよそ2兆ドル(約212兆円)となる。同社は8月24日に株式分割を予定しているが、分割後には同社の発効済み株式数は4倍に、また1株あたりの価格は4分の1になる見通し。なお、この株式分割について、同社ではより多くの人々にとって同社株式を購入しやすくするために行うものと述べている。
このマイルストーンは、ただの数値にすぎない。しかしそれは、1997年の倒産の危機から今日の巨大企業にいたるまでの、異例ともいえるAppleの成長を象徴している。Appleを成功へと導いた主な要因は、同社の共同創設者で最高経営責任者(CEO)だった故Steve Jobs氏、最高デザイン責任者だったJony Ive氏、そして現在のCEOを務めるTim Cook氏といった人々のリーダーシップである。
Jobs氏の下で、Appleは、1984年の「Macintosh」コンピューター、1997年の「iMac」、2001年の「iPod」、2007年の「iPhone」、2010年の「iPad」など、高い評価を得た製品を発表した。Ive氏とCook氏は、Jobs氏のもう1つのコンピューター会社であるNeXTが1996年にAppleに買収された後、Jobs氏とともに仕事をするようになった。
なお、世界銀行のデータによると、年間のGDPが2兆ドルを超える国は世界全体でも8カ国(米、中、日、独、印、英、仏、伊)に過ぎない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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