大統領選候補者指名の党大会は長らく米大統領選の重要イベントとなっているが、今回は民主党、共和党ともにオンライン開催を余儀なくされている。新型コロナウイルスのパンデミックでさまざまなことがリモート化されるなか、党大会は現時点で最大規模の試みとなりそうだ。
会場の熱気を感じることはできないが、両党とも質の高いストリーミングイベントで会場の熱狂を再現し、全米の大物政治家の姿をオンライン視聴者に届けようとしている。民主党の党大会は、約1カ月遅れで米国時間8月17日に開幕、Barack Obama前大統領をはじめとする著名人が登壇を予定している。共和党の党大会は8月24日から開催される。
熱狂的な聴衆や大音量のロック音楽、舞い散る紙吹雪がなくても、知恵や勢いを駆使すれば、両党はそれぞれの候補者、Joe Biden前副大統領とDonald Trump大統領の支持を喚起することが可能だ。しかし技術トラブルが発生すれば大会進行を妨げ、大規模なオンラインミーティングがフリーズ、接続不良、ミュートのし忘れなどで台無しになるリスクもあるだろう。
インディアナ州のPurdue Universityの政治学教授James McCann氏は、「何十年も前から、党大会は大変な演出がなされた派手なメディアイベントとなっている」と述べている。「オンラインでも熱狂を生み出すために、同じような効果をもたらすイベントを再現、工夫できるかどうかが課題になるだろう」(McCann氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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