Googleは米国時間8月4日、周辺にいる人のデバイスにファイルを素早く送信できる機能「Nearby Share」(周辺ユーザーとの共有)をリリースしたことを明らかにした。この機能はAppleの「AirDrop」に似ている。AirDropは2011年に「Mac」コンピューターに初めて導入され、その2年後にiPhoneに搭載された。
Nearby Shareでは、送信者が受信者の連絡先情報を探す必要がないため、ファイルを添付したメールなどを送信するよりも手早く共有できる。また、Bluetooth、WebRTC、ピアツーピアのWi-Fi接続に対応するため、オンラインでもオフラインでも利用できる。
Googleはこの機能の「開発に数年」を費やしたと述べており、Android搭載スマートフォンの多くのモデルで利用可能にするとしている。Nearby Shareは、2015年にリリースされたOS「Android 6.0 Marshmallow」以降を搭載したデバイスに対応する。なおGoogleは約10年前、類似の機能「Android Beam」をリリースしたが、ユーザーからの支持を広げることはできなかった。
Nearby Shareは4日から一部の「Pixel」スマートフォンとサムスン製デバイスに提供される。今後数週間かけて対象機種を拡大していくという。
プライバシーとデータ収集に関するポリシーを批判されてきたGoogleは、Nearby Shareの設定でファイルを送信できる相手を選択できるようにしたと述べた。またファイルは暗号化され、連絡先が他の人に知られることはない。
Googleは、ノートPCの「Chromebook」でもNearby Shareを「今後数カ月のうちに」利用できるようにするという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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