Amazonがインターネット分野で進める野心的な計画が一歩前進した。同社は米国時間7月30日、「3236基の衛星群を配備して運用する」計画について米連邦通信委員会(FCC)の承認を得たと「Day One」ブログで発表した。
Amazonはこの「Project Kuiper」について、多数の衛星を利用して「サービスが行き届いていないか十分でない世界中の地域に、信頼性の高い手頃な価格のブロードバンドサービス」を提供する取り組みだと説明した。今回FCCの承認を得たことにより、「米国で衛星を利用したブロードバンドサービスを提供し、インターネットへのアクセスを米国各地の世帯と地域社会に拡大するのに役立てる」ことが可能になったとしている。
Amazonは、2019年4月に明らかにしたこの取り組みに100億ドル(約1兆600億円)を投じる計画だ。「個々の世帯」に加え、「信頼性の高いブロードバンドが利用できない場所で運営されている学校、病院、企業などの組織」にもインターネットを提供することを目指しているという。
インターネットを提供するため、Amazonは地球低軌道(LEO)の衛星を打ち上げる予定だ。このアプローチは、SpaceXなど他社も採用している。
SpaceXのプログラムでは、2020年中に米国北部とカナダでインターネットサービスの提供を開始する予定だ。
衛星インターネットの分野は、SpaceXの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏とAmazonのCEOであるJeff Bezos氏による新たな競争の場となっている。SpaceXは人や衛星を宇宙に送り出すことに取り組んでいるが、Bezos氏はこれに競合するBlue Originも所有している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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