新型コロナウイルスの世界的流行に対する懸念が続く中、世界最大級のテクノロジー関連見本市「CES 2021」は2021年に完全にオンラインで開催されることが決まった。主催団体の全米民生技術協会(CTA)はこれまで、バーチャルおよびデジタルの体験を追加しつつ対面での見本市を続けるとしていたが、米国時間7月28日に方針転換を発表した。
CTAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)であるGary Shapiro氏は同日のプレスリリースで、「新型コロナウイルス感染症の世界的流行と健康不安が世界で広がる中、2021年1月初旬に安全な状態で数万人をラスベガスへ集め、対面で会って商談してもらうことはできない」と述べた。
CTAによると、CES 2021は1月6日~9日に開催予定で、「世界中の出展企業、顧客、思想的リーダーをつなぐ完全にデジタルな体験」になるという。CESは例年ラスベガスで開催され、その年のハイテク分野において際立つ製品、トレンド、イノベーションをいち早く紹介する。CTAによると、CES 2021でも基調講演、製品出展、商談や情報交換の機会は提供されるという。
「テクノロジーのおかげで、私たちは皆パンデミックの期間も働き、学び、つながることができている。そうしたイノベーションはまた、CES 2021を改めて構想し、ハイテク系コミュニティーを有意義なやり方で招集するのにも役立つだろう」(Shapiro氏)
CTAは、「CES 2022」についてはラスベガスでの開催に戻す計画だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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