サムスンは、次世代通信規格5Gに対応するクラムシェル型の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip 5G」を発表した。米国では現地時間8月7日より発売される。価格は1449.99ドル(約15万4000円)。
「Galaxy Z Flip」4G版は2月、1380ドル(約14万6000円)で発売された。新型コロナウイルスの感染が拡大し、米国各地でロックダウンが実施される約1カ月前だ。Galaxy Z Flipは、2019年の「Galaxy Fold」に続く、サムスンの2つ目の折りたたみスマートフォンで、Motorolaの刷新された「Razr」に似たデザインが採用されている。折りたたみ式携帯電話のハイテク版とも言えるZ Flipは、内側に6.7インチの折りたたみ可能なディスプレイ、外側に小さな通知ディスプレイを備える。表面がガラス製の折りたたみ可能なディスプレイを採用した初めてのスマートフォンとされている。
Z Flip 5Gは、AT&T、T-Mobile、Samsung.com、Amazon.comで販売される予定だ。
またZ Flip 5Gは、Qualcommの新型プロセッサー「Snapdragon 865 Plus」を搭載し、「ミスティックグレイ」と「ミスティックブロンズ」の2色が提供される。
さらに、Z Flip 5Gには「ソフトな感触で指紋が付きにくいヘイズ仕上げ」も採用されているとサムスンは説明している。
4G対応の初代Galaxy Z Flipは、米国ではAT&TとSprintで販売された。Sprintは4月、T-Mobileによる買収が完了している。初代Z Flipは発売後すぐに完売したようだ。
ほとんどの企業が折りたたみスマートフォンを提供していない中、サムスンは3機種をラインアップとして取りそろえることになる。
サムスンは、Flipの5G版のほか、広げるとタブレットのようになるスマートフォンFoldの第2世代を、8月5日にオンラインで開催予定のUnpackedイベントで発表するとみられている。初代Galaxy Foldは当初、2019年4月に発売が予定されていたが、レビュー機に画面の欠陥があるとの報告が寄せられたことを受け、5カ月後の9月に発売が延期された。2020年は、その第2弾が発表されると予想されている。「Galaxy Fold 2」または「Galaxy Z Fold 2」となる可能性がある。
サムスンの新製品は、困難な時期に発売されることになりそうだ。2020年は、5Gや折りたたみディスプレイなどのイノベーションが人々の購買意欲を再びかき立て、スマートフォン業界が好調な年になるはずだった。しかし、新型コロナウイルスに関連する経済的な問題や懸念から、企業が製造できる端末の台数とともに、スマートフォンの購入台数が抑えられる見通しだ。パンデミックは、米国をはじめとする各国で一度は最悪の時期を脱したかもしれないが、世界経済の低迷は続く可能性が高い。
サムスンは5日東部時間午前10時(太平洋時間午前7時)、Unpackedイベントをオンラインで開催し、新製品を発表する予定だ。当日は「韓国からライブ配信を行う」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」