ゲイツ氏やアップルなど多数のTwitterアカウント、相次ぎ乗っ取られる

Ry Crist Queenie Wong (CNET News) 翻訳校正: 桑井章裕 長谷睦 (ガリレオ)2020年07月16日 11時23分

 著名人や企業のTwitterアカウントが米国時間7月15日に相次いで乗っ取られ、ビットコイン詐欺のメッセージが投稿された。被害にあったのは、Elon Musk氏、Bill Gates氏、Kanye Westさん、Barack Obama氏など多数の著名人や、Apple、Uberなどの企業のアカウント。

 Musk氏のアカウントからのツイート(現在は削除済み)には、「COVID-19(新型コロナウイルス)のおかげですっかり気が大きくなった」との記述があり、さらにこう続いていた。「これから1時間の間、私のBTCアドレスに送られたすべてのBTCペイメントを、2倍にしてお返ししよう。幸運を祈る、そして安全に過ごそう!」

乗っ取られたElon Musk氏のアカウントからの投稿
提供:Chuck Reynolds/CNET

 一方、Microsoftの創業者で、現在は富豪として慈善事業を行うBill Gates氏の認証済みアカウントからも、同様のツイートが投稿された。こちらは「これから30分間、私のBTCアドレスに送られたすべてのペイメントを2倍にして返す。つまり、あなたが1000ドルを送れば、私は2000ドルにして返すということだ」という文面で、その後削除された。

乗っ取られたBill Gates氏のアカウントからの投稿
提供: Ian Sherr/CNET

 Gates氏の広報担当者はこのツイートについて、同氏自身が投稿したものではないと明言した。

 「このツイートはBill Gatesが送ったものではないことが確認できた。これはTwitterが現在直面している大きな問題の一部とみられる。Twitterはこの件を認識しており、アカウントの復旧に取り組んでいる」(同担当者)

 Twitterは、この問題を調査しており、修正に取り組んでいるとした。これらのアカウントがどのようにして乗っ取られたかについては、今のところ詳しい情報はない。

 どちらのケースでも、ツイートの末尾にはリンクが添付されており、ツイートを読んだユーザーが怪しむことなくクリックすると、ビットコインを送るページにつながる仕組みだった(この記事に掲載した詐欺ツイートのスクリーンショットでは、このリンクの部分が見えないように加工している)。15日午後の時点で、このビットコインアドレスは12.30776555BTC(約1200万円)を受け取っている。

 また、Musk氏とGates氏だけでなく、さまざまな有名アカウントがハッキングの被害に遭っているようだ。詐欺的な内容のツイートは、フードチェーンのWendy's、民主党の大統領候補者Joe Biden氏、慈善家Warren Buffett氏、ミュージシャンのWiz Khalifaさん、Amazonの最高経営責任者(CEO)であるJeff Bezos氏、著名人のKim Kardashianさんのフィードでも確認されている。元プロボクサーのFloyd Mayweatherさんや、よく知られる「God(神)」のパロディーアカウント、仮想通貨関連企業も狙われたようだ。

 この件について、仮想通貨取引所「Gemini」の共同創業者であるCameron Winklevoss氏は以下のようにツイートした。「すべての主要な仮想通貨に関するTwitterアカウントがハッキングされた(中略)。現在調査中で、さらなる情報を近いうちに提供したい」

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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