Googleは米国時間7月15日、「Gmail」の大幅刷新を発表した。電子メールサービスの範囲を超えて、プロジェクトを計画したり同僚とチャットしたりするためのハブへと同アプリを拡大することを目指す。この刷新により、Gmailは、 SlackやMicrosoftなどの競合企業が提供する他の生産性アプリと、より直接的に競合することになる。Microsoftはコラボレーションツール「Teams」を提供している。
その意図は、「G Suite」におけるビデオ通話、チャット、電子メール、タスクなどの機能を1カ所に統合することにより、人々がどこにいても業務を円滑に進められるようにすることだ。「Android」および「iOS」向けの新しいアプリでは、画面の最下部に「Mail」「Chat」「Rooms」、ビデオ通話用の「Meet」という4つのタブが表示される。
Roomsは、Slackのルームに似ており、同一チームのメンバーがリアルタイムにコラボレーションできるものだ。Googleでは、チャット、ファイルやタスクの共有、ドキュメントの編集ができるようになる。
今回の刷新は、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中でリモート勤務への移行が進んでいることを受けたもの。企業はオフィスを閉鎖し、生産性ソフトウェアを利用して従業員のつながりを維持している。
ソーシャルディスタンスも、Google製品に恩恵をもたらしている。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は4月、「Meet」の利用が急増したことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で、1日あたりの新規ユーザー数は数週間のうちに200万人から300万人に増加したという。Googleは4月に「Meet」タブをGmailに追加しており、今回の刷新によって統合をさらに強化する。
刷新されたアプリには、重要なルームのピン留め、タスクの割り当て、「Do Not Disturb」や「Out of office」といったステータスの適用など、他の機能も追加されている。Googleは同サービスをより広い範囲に提供する前に、数社の企業とテスト中だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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