Teslaの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は、同社がレベル5の完全自動運転を実現するための「基本機能」を2020年内に実現する見込みだと語った。
BloombergとReutersによると、同氏はTeslaが完全自動運転機能の実現に「非常に近い」状態にあると語ったという。この発言は、上海で開催されたWorld Artificial Intelligence Conferenceで公開された録画済みの動画の中で出たものだ。
Musk氏は「レベル5、つまり基本的に完全な自動運転が実現されると確信しており、その日は非常に近いと考えている」として、「レベル5の完全自動運転のための基本機能を当社が年内に実現することを、これまでどおり確信している」と語った。
同氏は2019年4月、Teslaはおそらく2019年末までに完全自動運転を実現するだろうと述べ、遅くとも2020年末までに「人間が介入すると安全性が低下する」レベルに達していなければ「ショックだ」としていた。
Teslaは先頃、自動運転機能「Full Self-Driving(FSD)」を7000ドル(約75万円)から8000ドル(約86万円)に値上げした。この値上げを発表する際、Musk氏は「規制当局の承認を受けて完全自動運転に近づくにつれて」、FSDの価格は上がっていくと説明した。その時点で10万ドル(約1100万円)以上になる見込みだという。
Teslaで自動運転を実現するというMusk氏の野心は、ロボットタクシー事業を構築する計画のカギを握るものだ。その事業は、GoogleからスピンオフしたWaymoやGeneral Motors傘下のCruiseなどと競合するものになる。
Musk氏は4月、Teslaのロボットタクシーネットワークは2020年内に「機能的に完成」する予定だが、「規制当局の承認が大きな未知要素だ」としていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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